映像中に流れる音楽.....なんだっけ、とても聴いた事がある。
イタリア映画は其の時の事情や時代背景を当然わかっているだろう
を前提に進んでいくので内容を理解するまで時間がかかる、難儀だ。
(あらすじの前半のみを読む事をおすすめします)
しかし、建築や背景、洋服、小物、物音etcが何せ魅力的で観進んでしまう。
特に音楽は映像と一体化した絵画の如く。
なので日頃聞き慣れた曲でも新鮮で、これなんだっけ?の連続であった。
最後の場面の「運命の力」序曲は真に主役であった。
一つ大きな記憶がある。
2011年3月に「運命の力」はフィレンツェ歌劇場が来日の際に予定していた演目の
一つであった。私もチケットを購入していた。
東日本大震災で初日のみの公演(トスカ)となり、他中止となった。
出演者の方々が大変な敬意を払って幕を上げていた事が印象に残っている。
未だ運命の力の観劇は果たしていない。
此の映画はこの想いを熱くしてくれた、ありがとう。
ガストロノーム 店主輩