ガストロノーム

つぶやき日記

【此の世の厄を払います】

待望の鬼神面〈おおべしみ〉がやってきた。

 

能での天狗の面が、此の大べし見である。

べし見とは「口をへ仕込む」こと、口を真一文字に力強く結ぶ事から来ている。

面の表情は目を見開き口元には力を込めて全てのものを力でねじ伏せるかの

ようである。

鞍馬天狗」ほか切能(きりのう)の天狗ものに用いられる。

※切能とは、一日の最後に演じられる能の事

飛出(鬼神面)とべし見は一種の対照をなして、飛出が「阿」、べし見が

「吽」を示し、阿吽をなしている。眼には大きな銅版版をはめ、唇や隈取には

一直線に朱が入れられ眉や髭は太く描かれる。

 

是非一献、睨まれて下さい。   店主